ワンピースネタバレ852話の確定と感想。「ジェルマの失敗作」
扉絵は「KAWAII」というタイトルで、画家のロビンがチョッパーの絵を出展しているところ。
ホールケーキ城内「医務室」
医者「何と言う固い皮膚と回復力…これがジェルマの改造人間か。安静にしていれば明日のお茶会には出席できるようになるだろう。一夜の看病とヴィンスモーク家に報告を、、では私は4階の医務室へ…」
兵士「はっ!ご苦労様です、お気をつけて」
そのやり取りを物陰から見ているサンジ。
レイジュ「…」
しばらくすると目を覚まし、起き上がろうとするレイジュ。
レイジュ「サンジ…ウッ…」
サンジ「……おう…」
レイジュ「私…足を……城内を歩き回ってたら、侵入者に騒ぐ兵士に遭遇して、、、巻き込まれたっけ…?」
傍らには縛られている兵士「…」
サンジ「しっくりこねぇんだろ。記憶をすり替えられてる」
レイジュ「え??」
サンジ「起きた事を…話してやるよ…」
一方、囚人図書室
火だるまになった囚人が次々に本から飛び出していく・
「ぎゃああああ」
「熱ぃ~~~!!」
ジンベエ「急げ!ルフィ!ナミ!」
ルフィ「うぉーーーー!!」
そこにジンベエがバケツの水をぶっかける。
ルフィ「ぷはーーー!助かったーーーー!!」
ナミ「ハァ…ハァ…何か昔もこんな目に遭った気が…」
ジンベエ「すまんな、モンドールの本は燃やすことだけが唯一の脱出手段」
ルフィ「しししし!腕ちぎらずにすんだよ!ありがとう!」
ジンベエ「わしらが初めて会ったのもどこぞの牢獄じゃったのう…見ろ!お前たちと同じ本にこれだけの囚人たちが…本の世界は想像力の広さ、無限じゃ。ビッグマムには優秀な部下が多い!」
ジンベエの後ろにはこそこそと動く影。
ナミ「ありがとうジンベエ!でもなんでこの島に?」
ジンベエ「ああ、わしの率いるタイヨウの海賊団も、ビッグマムの傘下に入っとるからじゃ」
ナミ「!?」
ルフィ「え~~~~っ!?」
ナミ「でも…これ…じゃあ…」
ジンベエ「ああ謀反じゃな、もう引き返せん!ワッハッハッハ!」
ナミ「魚人島で言ってた、まだ「立場」があるって…」
ジンベエ「今捨てたわい(笑)」
「囚人図書館から悲鳴との報告!何事だ!!」
ジンベエ「さすがに手が速い、まずは奴らの目の届かぬ場所に身を隠さねば!」
ルフィ「うおー…なんか一気に…ハラへった……」
ジンベエ「こんな事態でも腹が!?」
ルフィ「いいんだ…別に何も食いてぇなんて言ってねぇ!!」
サンジとの「おれはお前の作った飯しか食わねぇ!」を思い出すルフィ。
ルフィ「とにかくジンベエ、、ありがとな!」
ジンベエ「!?」
ルフィ「事態は最悪なんだ!おれ達も…サンジもダマされてたんだ!!教えてやんねぇと…!ナミを頼んだぞ!ジンベエ!!」
ナミ「え!?」
そう言い残してどこかに飛んでいくルフィ。
ドカァン!!
「わーーーーー!!」
「キャーーーーー!!」
ジンベエ「ルフィ待て!城内は強敵だらけじゃ!!」
ナミ「ルフィ、今朝どんな目に遭ったか忘れたの!?」
一方、医務室
サンジ「信じるのか…?」
レイジュ「もちろん、あなたは私をだまさない…でもそこまでとは…、、プリン…あまりにいい娘過ぎて、嗅ぎまわってたの…」
サンジ「…結婚せずおれ達を殺す気なら…。おれが結婚すりゃルフィ達も助けてくれるなんて…そんなもの成立しねぇじゃねぇか!おれ一人が犠牲になれば丸く収まると思ってた…!とんだ幻想だった…!」
レイジュ「さすがの父も…少々驕ったわね…だけどこっちにはいい機会だわ…」
サンジ「!?」
レイジュ「ジェルマはこのまま滅ぶべきだと思う」
サンジ「??」
レイジュ「このまま気づいていないふりをして、、ビッグマムの計画通りに…」
サンジ「何言ってんだ!お前も死ぬんだぞレイジュ!?」
レイジュ「へぇ…私の心配してくれてるの?…最後の思い出ってやっかいね……昔の手助けくらいで恩なんか感じないで」
サンジ「…」
レイジュ「あなたは麦わらたちと、逃げなさいサンジ」
サンジ「あァ?そんな事…たとえできても…バラティエはどうなる!?」
レイジュ「それは逃げられてから考えればいい事、ここにいたらみんな死ぬわ、、私には忘れられない記憶があるの…父と母の大ゲンカ、その意味はあとではっきりわかった」
サンジ「!?」
レイジュ「母さんは生まれてくるあなた達4人を、無感情のマシーンにすることに猛反対していたの」
サンジ「……!」
回想:サンジの母「やめて!私の子たちよ!心を失ったらそんなの人間じゃない!!」
回想:ジャッジ「怪物でいいんだ、戦争にさえ勝てればな!我が子にこそその最たる力を与える!!」
レイジュ「結局手術は強行に施され…でも母さんは父の野望を阻止するために、薬を飲んだ…。操作された血統因子に影響を及ぼす程の劇薬を…!」
サンジ「……え!?」
回想:ジャッジ「おい!何をしてる!ソラ!!」
レイジュ「…だけどその甲斐もなく、弟たちの体には次々と人間を超える異常が見つかった」
回想:ジャッジ「いいぞ!」
回想:研究員「成功です!国王様、ご安心を!薬などで体の設計図を変えられましょうか!……いやしかし、、おかしいですな…サンジ様だけ…」
「そんなハズはない、もう少し、、成長を待ちましょう……!サンジさまが動物にエサを??あってはならない感情だ」
サンジ「……」
レイジュ「一方、母は薬の後遺症でみるみる衰弱していき…」
サンジ「!?」
回想:ソラ「レイジュ、サンジがね、私にお弁当を作ってくれたの!!」
レイジュ「あなたはどんどん、人間として成長していった」
サンジ「…!…じゃあおれのせいであの人は命を……」
レイジュ「そんな風に考えないで!母さんは心から嬉しそうだった、、何一つ後悔なんてない!」
回想:ソラ「ねー今日サンジがなんて言ってくれたと思う?」
回想:レイジュ「?」
回想:ソラ「早く治ってねって…!うおーーん世界一いい子!」
レイジュ「…だけど父はそれを許さなかった…起きたことすべてをあなたのせいにして、つらく当たるようになった」
「あなたが失敗作なはずがない。母さんの命がけの抵抗で守られた感情を持って生まれてきた子。それがあなた…サンジ!」
サンジ「…!」
レイジュ「だからあなたは…誰よりも優しいのよ!!」
涙を流すレイジュ。
サンジ「……」
一方、城内
兵士「どっちへ行った!?」
「地下囚人図書室より、1Fはもう通過した模様」
「2Fへ回れ!!」
兵士の首を絞めるルフィ「こんにゃろ言えーーーー!!」
兵士「ぐえーーーー!」
ルフィ「サンジはどこだぁ!!」
宝物庫の扉の前
スムージー「また新たに問題が!?」
兵士「ジンベエ親分が城内で…」
スムージー「まさか謀反か……!全兵に知らせろ」
兵士「はい?」
スムージー「気分屋のママの耳にこれ以上の不祥事を報告すれば、明日の計画に支障が出る」
兵士「確かに」
スムージー「失敗したらどうなる?」
兵士「か……考えたくもありません!」
スムージー「ここは4F!この階への通路を封鎖し、3F以下で速やかに対処しろ」
兵士「なるほど分かりました!では捕獲より殺すのが一番確実かと!」
スムージー「構わぬ、私が許可する!」
兵士「はっ!!」
一方、医務室
レイジュ「ジェルマを捨てて逃げなさいサンジ!ジェルマは過去の栄光にすがりつくただの破壊者!この世に不必要な存在よ!!ビッグマムが欲しいのは、私たちの科学力」
サンジ「…」
レイジュ「あなたの恩人たちの命にも興味はないはず、海上レストランを人質のように振りかざす、父も兄弟も明日には殺される!当然の報いよ、人殺しの集団だもの!」
サンジ「……!おれだって…あいつらには恨みしかねぇが…お前までなぜ死ぬんだ…!?」
レイジュ「私にも情は残ってるけど…父の命令に逆らえない様に改造された共犯者、、手は汚れてる…死ぬべきよ」
「…言い忘れてたけど、そのブレスレッド」
サンジ「!」
レイジュ「爆発なんてしないわ、私がすり替えておいたから」
サンジ「え…」
レイジュ「島を出られない理由は他には!?」
サンジ「……!!」
レイジュ「しっかりしなさい!サンジ!!」
サンジ「!!」
レイジュ「大切なものをよく見て」
兵士「大臣たちを呼べー!!麦わらが脱獄したぁ!!」
レイジュ「あんな素敵な奴ら、もう一生出会えないわよ!!」
サンジ「……!!」
突き進むルフィ「どけーーーーー!!」
…大切なもののもとへーー!!
852話、ここで終了。次号休載
感想や考察など
サンジの母の名前が「ソラ」これは・・・?
サンジの母親は生まれてくる4人の子供の感情を守るため、薬を飲んでいたことが判明。
その結果3人は感情を持ちませんでしたが、サンジだけは違ったのでした。
そしてサンジの母親の名前が判明し、「ソラ」だと判明。
これは「世経の絵物語」に登場した、「海軍の英雄」の名前と同じですね。
この図はまるでジャッジと戦っていた、サンジの母親と同じようなイメージ。
ジャッジ=ジェルマ、サンジの母親=海軍、と言う図式ですが。
ひょっとして「世経の絵物語」を書いた人物は、ソラとジャッジのやり取りを見ていた人物??
ジェルマから新聞記者に移った人間がいるのかもしれません。
ナミ「何か昔もこんな目に遭った気が…」←??
モンドールの本の中に捕らえられていたルフィとナミ。
しかし「燃やす」ことにより、本の牢屋から脱出する事ができたのでした。
それにしてもナミが「何か昔もこんな目に遭った気が…」と言ってますが、こんなシーンありましたっけ??
似たようなシチュエーションと言えば、Mr3のろうからウソップに助けてもらったところくらい?
似てるかどうか微妙なんですが、ひょっとしたら別のシーンだったかもしれません。
有能すぎるレイジュ姉さん
サンジが感情を持って生まれた理由は、母親の命がけの行動があったからなのでした。
そしてそれを見ていたレイジュ、過去にサンジを助けようとしていた理由が分かりましたね。
それにしてもここ数話、サンジやその周囲で胸熱な展開が続きます…
最初につけていた腕輪も、レイジュが気をきかせてすり替えていた偽物だったと判明。
どうやら最初から、サンジの味方になっていたようです。
脱出の手助けをしてくれたのは、少年時代のあの時と同じ。
サンジは今回もレイジュに助けられるのか??
それとも助けられるだけじゃ終わらない??
今度はサンジが男気を見せてくれる展開になりそうな気がする。
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