■名刀「閻魔」とは…！？
ワノ国 鈴後 おいはぎ橋
日和「父上の名刀「閻魔」は」
「ワノ国でも数少ない「最上大業物」に位置する刀で」
「光月家に代々伝えられてきたものです」
「きっとこの戦いの役に立てるはず」
「ただ一つお願いがあるのです…」
ゾロ「お願い？」
日和「もしこの戦いに勝つことができたら」
「私の兄「モモの助」に 光月家に刀を返してほしいのです」
ゾロ「そんなに大事な刀を」
「なぜ貸そうと思ったんだ？」
日和「閻魔は本来なら私の兄「モモの助」に受け継ぐものでした」
「でもモモの助はまだ小さい子供」
「強いあなたに使ってもらったほうが」
「この戦いに勝てる可能性があるかと…」
「父もそう考えると思います」
ゾロ「返すのは納得いかねェが…」
「いいだろう 最上大業物の刀は使ってみてェしな」
河松「あの刀は本当に素晴らしいぞ」
「そしておでん様の剣の腕も見事であった」
「そう あの時も…」
ゾロ「…？」
【回想】
20年前 ワノ国 鈴後
ゴゴゴゴゴゴ
おでん様「城はどうなった！？」
河松「今イヌとネコが食い止めています！」
「トキ様はまだ無事との報告が！！」
おでん様「河松！おぬしは城へ向かえ」
「アシュラ！傳ジロー！」
「3人であの怪物を迎え撃とうぞ！」
河松「しかし…！」
ビュオッ
アシュラ「おでん様ァ！危ない！！」
ドゴォォォン
おでん様「！！」
ガラガラガラ
金棒を振り下ろすカイドウ
カイドウ「……」
ダダダダダ
アシュラ童子「紅蓮滅相…！！」
「壊我（かいが）！！！」
ガギィィィン
アシュラ童子「…！！」
「なんとかたい皮膚 傷一つつかんとは」
カイドウ「ガハハ このまま殺すのはおしいな」
「おいおでん！侍ども！お前らおれの部下になれ」
「そして一緒にこのくだらねェ世界をぶっ壊そうぜ」
おでん様「あいにく拙者 この国の桜と酒が大好きでござる」
アシュラ童子「わしもだ」
傳ジロー「……」
カイドウ「ふん 馬鹿どもが」
おでん様「拙者を甘く見るなよ」
「海外で鷹の目の男に習ったこの技…」
カイドウ「……？」
おでん様「夜桜（よざくら）！！！」
ズバァァァッ
カイドウ「！！」
「ぐおおおっ！」
河松「！！」
カイドウ「ハァ…ハァ…貴様」
おでん様「この世界は間もなく大きく変わる」
「貴様ごときに…邪魔はさせぬ！」
【回想終わり】
■花の都 オロチ城
オロチ「火祭りまであと5日か」
部下「はっ 宴の準備は万全に整っております」
芸者を横に置き、酒を飲んでいるオロチ
ガラッ
狂死郎「オロチ様 ただいま戻りました」
オロチ「おお狂死郎！」
「おぬしはこれから火祭りまでわしの警護じゃ」
「小紫の件はもう忘れよう…！」
狂死郎 「お任せください」
「どんな賊からも必ずや守って見せまする」
オロチ「わはは 頼もしい奴じゃ」
部下（オロチ様わざわざ狂死郎殿を警護に呼び寄せたのか）
部下（まだ光月の呪いを信じてるとは…まったく）
オロチ「例の者は準備できておるか？」
狂死郎「……もちろんでございます」
オロチ「おでんの強さにはひやひやしたが」
「さすがのあいつも麻薬には勝てぬ」
■ワノ国 白舞
山道を歩いているゾロ、日和、河松
日和「閻魔はこの先 おでん城の地下倉庫に保管してあります」
河松「ところで日和様…」
日和「どうしたの？」
河松「拙者の元を離れてからは」
「どうやって生活していたので？」
日和「あの後花の都に行って働そこでき始めたの」
「狂死郎という方と出会って…」
ゾロ「……狂死郎？ 」
【回想】
13年前 花の都
日和「……」
チンピラ「へへへ 見慣れねェ顔だな？お嬢ちゃん」
「かわいいじゃねェか おれ達と一緒にこっちにおいで」
バキッ
チンピラ「いてェ！！」
日和「あちきは武士の子にござる！」
「そのような誘いには乗らぬ！」
チンピラ「てめェ 調子に乗りやがって！」
「面倒だ！このままさらっちまおう」
ガバッ
日和「きゃああああっ！！」
ガシッ
チンピラ「いててて！誰だコノヤロ…」
「！！」
狂死郎「……」
チンピラ「ひっ！狂死郎親分！！」
狂死郎 「その娘を貸してもらおう」
その場から一目散に逃げだすチンピラたち
日和「……」
狂死郎 「そう構えるな お前を助けに来たのだ」
日和「助けに？」
狂死郎「拙者は13年後の未来からやってきた」
「お主の兄「モモの助」に頼まれてな」
日和「えっ！？」
■狂死郎の秘密が発覚…！？
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