■怒れるビッグマム来襲!!
ビッグマム「ふんっ!」
ビッグマムが持っていたナポレオンの剣を正面から振り下ろす。
ガギィィン
ルフィ「うおっ」
ナミ「きゃあっ!」
サンジ「危ないっ!ナミさん!」
キングバーム「ぎゃああああっ!!」
バリバリバリッ
中央から縫った裂け目が、再び切られてしまうキングバーム。
キングバーム「ひ・・・ひどいんジュ・・・ピクピク」
ビッグマム「ウェディングケーキを・・・さっさとよこせーーーーっ!!」
ルフィ「ケーキ!?何言ってんだあいつ?」
ナミ「言ってる事が意味不明・・・それになんか、様子が変じゃない?」
ジンベエ「厄介じゃな・・・ママの癇癪が発動しておる!」
サンジ「かんしゃく?」
ジンベエ「ママは時々食いわずらいの癇癪を起すんじゃ!発症すると欲しいものを食べるまで、街を破壊しつくす恐ろしい病気・・・恐らく今回のテーマはウエディングケーキ!ケーキを食べるまでは、暴走がとまることは無い!」
ナミ「でもどうしてそれが私たちに・・・?」
ジンベエ「恐らく子供たちの誰かが、ワシらがケーキを奪ったと嘘をついたんじゃろう!ママの癇癪は子供たちも手を焼くほどの暴走!だからあえてこっちに向かわせたんじゃ」
ルフィ「ひきょうな奴らだな~・・・おいビッグマム!おれたちケーキなんて持ってねぇぞ!」
ビッグマム「・・・・・・」
ルフィ「む・・・むしろ、ケーキがあるなら俺にも食わせろ!」
サンジ「おい」
ビッグマム「うるせぇ~~~~!!」
ボガァァン
ルフィ「ダメだ!あいつ聞く気がねェ!」
ビッグマム「ケーキが無いなら、、寿命をよこせよ・・・・・・」
ルフィ「!?」
ジンベエ「いかんルフィ君!油断したら寿命を取られる!気を付けるんじゃ!」
ビッグマム「さあ、、ケーキを出すか・・・寿命を出すか・・・好きな方を選べ?」
ルフィ「!!」
ズズズズズ
ルフィ「・・・?」
ビッグマム「!?」
ナミ「どうやら、心配なかったみたいね」
サンジ「気の強さと食欲は四皇クラスだからな」
ルフィ「おいビッグマム!!おれの寿命はお前には取らせねェ!ここから脱出したら、仲間連れてお前をぶっ飛ばしにくるから、それまで首洗って待ってろ!!」
ビッグマム「フザけやがって・・・ならばここで始末してやる!」
ドォォン!!!
兵隊「うわあっ、こっちにも被害が!」
「ママ落ち着い・・・!」
ビッグマム「うるさい」
寿命を取られている兵隊たち。
ジンベエ「マズイ!いったん森へ逃げるんじゃ・・・!」
誘惑の森に逃げ込んだ一味・・・
ナミ「困ったわね・・・あいつに見つかったら、また追いかけられちゃうわ。キングバームもしんじゃったし、、これじゃ森を抜けるのも一苦労ね」
ルフィ「腹減った~~」
ジンベエ「そう言えばワシも腹がすいたのう」
キャロット「私も・・・」
パウンド「ウヌも・・・」
ナミ「って!あんたいつからいたの??ビシッ」
パウンド「ここにずっといたのよね」
ことのいきさつを話すナミたち・・・
パウンド「そうか・・・作戦はうまくいったのか」
ナミ「ええ、、ビッグマムの暗殺は失敗したけど・・・私たちの作戦はひとまず成功よ、あとはここから逃げるだけ。そう言えばシフォンも元気にしてたわ」
パウンド「シフォン!一目会いたかったけど、無事ならそれでいいのよね」
ナミ「ええ、でもこの島から逃げるには、奴らの追撃をかわさなきゃ。ビッグマムも追ってくるし、このままだとやられちゃう、まずはあの怒り狂ったビッグマムを止めなきゃだけど・・・」
ジンベエ「怒れるママを止めるすべは食べ物だけ・・・このままだと島自体も危険じゃ」
パウンド「実はリンリンの癇癪は・・・一つだけ止める方法があるのよね」
一同「!?」
ジンベエ「それは本当か!?」
パウンド「たぶん、子供たちも知らない・・・ウヌだけが知る秘密なのね」
【回想】
ズゥゥウン
ビッグマム「モンブランを・・・もってこ~~~い!!」
町人「ビッグマムの癇癪だァーっ!みんな急いで避難しろ!」
カタクリ「急いで材料を集めろ!」
スムージー「料理長シュトロイゼンはどこだ??」
逃げまどう周囲の人々。
パウンド「あわわわわ・・・」
若いころのパウンドがおろおろしている。
「オギャー!ホギャー!」
パウンド「ローラ!シフォン!ここは危険なのよね、一緒に逃げるのよね」
ゆりかごの中で泣いている赤ん坊の頃のローラとシフォン、それを抱きかかえて逃げようとするパウンド。
パウンド「!」
ズシィィィン
ビッグマム「モンブラン・・・モン・・・ブラン・・・!!」
パウンド「リンリン・・・もうやめるのよね、約束通りウヌはもうこの城を出ていくから・・・」
ビッグマム「うるせぇ!!」
パウンド「ひぃっ!!」
ビッグマム「だったらここを出ていく前に・・・お前の寿命をよこせ」
パウンド「ガクガク」
ビッグマム「!」
ローラ&シフォン「オギャー!ホギャー!!」
ビッグマム「・・・・・・!」
パウンド「!?」
ローラ&シフォン「オギャー!ホギャー!!」
ビッグマム「・・・」
急におとなしくなり、笑顔を見せるビッグマム。
パウンド「・・・リンリン?」
スムージー「ママ!モンブランが・・・って、あれ!?」
ローラとシフォンをあやしているビッグマム。
回想終わり
ナミ「・・・ローラとシフォンが??」
パウンド「そうよね、リンリンはあの時、まだ赤ん坊のローラとシフォンを見ておとなしくなった」
キャロット「赤ちゃんの泣き声で止まったってこと?」
ジンベエ「う~む、ビッグマムとあろうものが不思議じゃのう」
サンジ「生まれたばかりの命だからか?ソルソルの実の力と関係があるのか、よく分からねぇが」
ルフィ「ふーん ホジホジ」
ナミ「とにかくビッグマムは、赤ん坊の泣き声でとまるって事よね、でもこの島に赤ん坊なんて、、」
「あ・・・」
一同「ペッツ!!」
一方、カポネ海賊団
シフォン「あなた!!」
ヴィト「ファーザー!」
縛られ、頭に銃を突きつけられているカポネ。
カポネ「・・・」
プリン「さてと・・・あなたたちのボスはこの通り。全員みな殺しにする予定だったけど、条件を聞くならあなたたちは生かしといてあげるわ」
シフォン「・・・」
ペッツ「オギャーホギャー!」
プリン「シフォン、あなたはこれからケーキ作りを手伝う事、それから・・・」
シフォン「?」
プリン「そのうるさい赤ん坊、邪魔だからこの場で殺しなさい」
シフォン「・・・え?」
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