ワンピースネタバレ866話の確定「NATURAL BORN DESTROYER」感想や考察など。

ワンピースネタバレ866話の確定「NATURAL BORN DESTROYER」

 

扉絵はブルジョア王国王子キャベンディッシュの人気がありすぎて、年頃の娘が誰一人結婚しない事件

 

■かつてビッグマムは･･･

ここはもっとも有名な巨人族「エルバフの戦士」たちが住む島。

この岸に降り立つ1組の夫婦と巨大な子供。

【シャーロット・リンリン（人間5歳）】

リンリン「ここはどこ？ママたちどこかへいくの？」

母親「この近くでパパのお仕事があるのよリンリン、いい子にして待っててくれる？」

リンリン「えーおれもいっしょに･･･」

父親「その代わりリュックのお菓子を好きなだけ食べていいぞ今日は」

母親「ええ、その通りよ」

リンリン「え～～♡ぜんぶ～～♡じゃあ、まっ♡まってる～～♡」

別れるリンリンとその両親。

母親「うう･･･リンリン･･･」

父親「まだ泣くな･･･！あれだけの被害を出して国外追放で済んだんだ！

我々の手に余る子だ。この地にいると言う聖母がきっとリンリンを救ってくれる」

船長「船を出すぞ！この海域は危険だ！」

リンリン「わあ･･･ここには大きなお魚がいっぱい」

夜になるとすでにお菓子はなくなっていた。

リンリン「へんだなーおそいなーおなかすいたなー･･･ママ～～パパ～～･･････」

 

エルバフと言えば･･･100年も昔の話、世界が恐れた巨人の戦士たち。

巨兵海賊団が突然2人の船長を失い伝説となった。

そのとき･･･トップを失い油断した残党が数名、海軍に捕まりあわや処刑と言う所に･･･さすらいの美しきシスターは現れた。

「おまちなさい！天が和解を求めています！」

名を･･･シスター・カルメル

海軍「天が！？何を言ってる、こいつらが今まで世界に与えてきた恐怖は･･･」

マザー「ならばこそよ、なぜわからないの！！？」

その時、暗雲が空を覆った。

カルメル「その者たちを殺せば！エルバフの戦士たちは再び軍隊を成し！人間たちに復讐を誓うでしょう！罪をゆるしなさい！私が導きます！この世のあらゆる種族が手を取り、笑い合える世界へ！！」

落ちた稲妻の閃光がまるで天の啓示のようにカルメルを照らす。

カルメルはやがて「聖母（マザー）」と呼ばれ、身分種族を問わず行く当てを失った子供たちを受け入れる「羊の家」と言う施設を開いた。巨人たちの住むこの島に･･･巨人族と人間との交友の懸け橋となりながら。

 

･･･それから37年後【羊の家】

マザー・カルメル（60歳）と羊の家の子供たち。

マザー「もう大丈夫よリンリン、ママたちが迎えに来るまでみんなで仲良く暮らしましょう」

子供たち「迎えに何かこねぇぞ！捨てられたんだ！」

マザー「ここにいるのはみんな個性的な子たち！」

子供「親が見放すレベルのな！ぎゃはは」

マザー「すぐに仲良くなるわ」

リンリン「うんありがとう！おなかすいちゃった！！」

子供「でけぇなお前！巨人族か！？」

マザー「･･･じゃあごはんにしましょう！」

そこには暴動の末、国を追われた王子、貧しさゆえに奴隷にされかけた子供、親の手にも負えなくなった問題児たちが、立場・血筋にとらわれることなく巨人の村で暮らしていた。

子供「しんいりー？」

リンリン「わー♡」

何より･･･いつでもだれよりも大きかったリンリンにとってここエルバフは、初めてみる自分サイズの人・家・景色が立ち並び、とても居心地が良かった。

そんなある日･･･

リンリン「おかしいなーおかしいなー、、え～～～ん」

マザー「あらあらどうしたの？リンリン」

リンリン「マザー！あのね、くまさんとオオカミさんが森でケンカしてたの。ケンカは良くないから仲良くさせなきゃって思って、おれ昨日同じおりに入れてあげたのよ」

マザー「･･･！」

リンリン「そしたら熊さんったらオオカミさんを食べちゃったの、悪い子だからおれ熊さんを叩いたんだ！」

横には血を流し、死んでいる熊。

マザー「熊さん反省中みたいね、何回たたいたの？」

リンリン「いっかいだけだよ」

マザー「即死･･･」

背筋が凍るマザー、それでもニコッと笑顔を返す。

マザー「ふたりをお友達にして上げたかったのね、リンリンはとっても優しい子ね」

リンリン「そうっ！うんっ！！」

生まれて初めて出会う、理解者だった。

だがこの出来事は、子供たちの間ですっかり噂になっていた。

子供「見たんだ･･･！リンリンが熊を一撃で殺した！あいつヤベーぞ！！」

子供「巨人のエイリ君大けがしたの知ってる？蚊が止まってたから叩いたんだって･･･骨が何本も折れたのよ･･･！」

さらに別の日、子供の悲鳴に気づくカルメル、そこではリンリンが子供の腕を折ろうとしていた。

マザー「何をしてるの！？リンリン！？」

子供「ギャーーー助けてマザー～～！！」

リンリン「関節がいっこ多いから･･･ちぎってあげようと思って･･･」

マザー「ダメよ！この子は手長族！これが普通なの！！」

また別の日。

リンリン「ひれがついてるからちぎってあげようと」

マザー「魚人族はお魚の特徴を持つものなの！！」

それでも笑顔を絶やさないマザーカルメル。

マザー「みんな･･･！許すのです！リンリンは優しい子なのよ！！」

カルメルはすべてを許した

 

10ヶ月後･･･

【新世界ウォーランド「エルバフ」】

強者たちも寛大に、リンリンを受け入れていた。

カーシー「やがて40年になる、こんなに長引く決闘があるか！？」

オイモ「おいも同感！あと10年したら迎えに行こう！」

リンリン「まてーまてー」

女の子「きゃーー！リンリンに殺されるーーっ！」

カーシー「おう！リンリン、おめぇらんとこは準備は済んだのかぁ！？」

リンリン「？･･････カーシー何？準備って･･･」

女の子「あ！リンリンちゃん初めてじゃない？エルバフでは冬至祭りまで12日間断食するのよ！」

リンリン「だんじき？」

女の子「物を食べないの！口に入れていいのはお水だけ、明日から12日間ね」

リンリン「え～～～～！？おなかすいちゃうよー！」

女の子「でもそれを我慢したらお祭りが待ってるよ」

その時、剣の音が響き、幼きハイルディンがリンリンの前に倒れ込む。

巨人「ドリー、ブロギー、どちらかのお頭は必ず帰還し「巨兵海賊団」は必ず復活する！お前は戦士だ！鍛え続けろハイルディン！！」

ハイルディン「おう！」

女の子「あ、暴れん坊だ」

ヨルル「ザバババ！その意気やよしじゃライディーン」

ヤルル「うむ、ボジャジャジャ」

住民「滝ひげ様！山ひげ様！」

【元巨兵海賊団船長（世界最高齢の戦士）巨人族の英雄】

【滝ひげのヨルル（344歳）】

【山ひげのヤルル（345歳）】

 

ヤルル「「カルメルの説く略奪より交易、それも結構･･･しかしわれらが戦士たることを忘れてはならぬ！」

ハイルディン「ヤルル様、ヨルル様･･･！カッコイイな、全巨人族に尊敬される戦士･･･！」

巨人「2人そろって今日はどうしたんで？」

ヨルル「村でセムラを食べるでな、「羊の家」の子らを呼びに来た。ちょうどよかったリンリン」

リンリン「セムラって？」

女の子「甘くておいし～～～いお菓子よ！断食に入る前にセムラで栄養をたくさんつけるの！」

リンリン「今から食べるの～？甘いお菓子～♡」

女の子「マジパン入りの甘～いパン生地で甘～～い生クリームをはさんで上からたっぷりの粉砂糖！断食前のお楽しみなの！」

よだれが止まらない女の子とリンリン。

「先日生まれたロキ王子の誕生を！村で生まれたロード！ゴールド！バーグ！子供たちの成長を太陽に感謝して！」

一同「いっただきまーす！！」

子供「わーいセムラーー！！」

巨人「たくさんあるからしっかりお食べ！」

リンリン「ぱく･･･あ･･･あ･･･あんま～～～～～い♡♡おいしい～～～♡幸せ～～～♡♡」

「おいしい！おいしい！！」

「甘～～い♡おいしい！」

巨人「待て待ておいリンリン！なんて速度で食うんだ！みんなにいきわたらなくなるぞ！」

リンリン「おいちい～～～～♡おいちいな～～♡セムラ♡ハッハッ」

 

【断食3日目】

リンリン「マザー、おなかすいて死にそう･･･」

マザー「冬至祭りは太陽の死と復活のお祭りよ。苦しい冬を超えて太陽も、また私たちを暖かく照らしてくれるの」

【4日目･･･】

マザー「苦しければ苦しいほど･･･太陽への感謝が深くなる」

リンリン「マザーがそういうならおれ･･･がんばる」

リンリンはマザーが大好きになっていた。

リンリン「やせてきた･･･」

子供「かわってねぇよ･･･‥」

【6日目･･･】

リンリン（おいしかったなセムラ･･･またたべたいな･･･）

【7日目･･･】

女の子「大変！マザー助けて！」

マザー「どうしたの！？ゲルズ！」

ゲルズ「リンリンちゃんが！！」

外に出ると、燃え盛る街と倒れる巨兵たちの姿が。

リンリン「セ～～～～～～！！ム～～～～～～！！ラァ～～～～～～！！！」

マザー「なんてことを･･･リンリン･･･！」

リンリン「セムラを持ってこい･･･セ～～ム～～ラァ～～～アァァァァアアアア！！」

子供たち「リンリンがエルバフの村を破壊したぁ～～！悪夢だぁ～～！！」

ヨルル「･･･とうとうやったなリンリン･･･太陽に感謝する資格もない･･･！子供だと手許すにも限度がある･･･！！」

マザー「ヨルル様！」

ヨルル「カルメルすまんな、こやつは子供の姿を借りた」

マザー「おやめに！ヨルル様！！！」

ヨルル「悪神じゃ！！」

リンリン「セムラ･･･」

■止まらぬ食欲･･･

866話、ここで終了、867話へ･･･

 

感想や考察など

リンリンの正体は･･･人間？？

小さい頃から巨人族のように大きく生まれてしまったリンリン。

その見た目から親が巨人族かと思いましたが、プロフィールには「人間5歳」とありました。

866話のタイトルが「ナチュラル　ボーン　デストロイヤー（自然と生まれた破壊者）」 とある事から、どうやらリンリンは普通の人間の可能性が高そうです。

巨人族や魔人ではないらしい。

だとすれば、「傷一つ付かない丈夫な体」も、ナチュラルに生まれ持ったものなのか？？

精神的ショックを受けた時に傷つきやすいのは、人としてと言う事なんでしょうか。

 

巨大な木の影は･･･宝樹アダム？

前回の話からチラっと写っていましたが、どうやらエルバフには「巨大な何か」がそびえ立っているらしい。

背景の影には、ちょこちょことうっすら巨大な何かが立っているのが分かります。

巨大な何かと聞いてこれまでに登場したのは、フランキーが「巨大な樹」と話していた宝樹アダム。

世界に数本しかたっていないらしいですが、ここにその一本があるのかも。

もしも立っているとなれば、これから始まるはずだったお祭りに使われてそうですね。

 

エルバフでは北欧神話の要素がたくさん！

エルバフでは北欧神話に登場するキーワードがたくさん出てきています。

北欧神話は様々な神や巨人が登場する物語で、「進撃の巨人」の元になった話でも有名。

ここを参考にしてるのは、ほぼ間違いないでしょうね。

ロキ：いたずら好きの王子

ゲルズ：フレイの妻となった女神

セムラ：スウェーデン（北欧）で有名なお菓子

リンリンと親しかった女の子ゲルズも、北欧神話では女神として登場する巨人。

ゲルズは現在も重要人物として生き残っていそうな気がする。

 

マザー・カルメルは普通にいい人だった

当初はインチキくさい印象があると思っていたカルメルですが、その正体は普通にいい人。

魚人島のオトヒメ王妃のようなやさしさを感じさせる人物でした。

リンリンに手を焼いていたカルメルが、なぜいなくなったのかが気になる。

リンリンの言っていた「みんながおれの言う事を聞いてくれない･･･」「全巨人族に嫌われている」と言うのは、恐らく今回の話の事件があったからでしょうか。

その時は「ねぇマザー」と言っていたので、まだマザーはいたと思われる･･･

とすれば、リンリンが食いわずらい中に殺してしまった可能性もありそう？？

悟空が大猿になって、じいちゃんを殺してしまった的な。

にしても5歳でエルバフの戦士を何人も沈めるリンリン、、恐るべし。