■花の都 とある夜道
役人「ウィ～ ヒック オロチ様も人が悪い」
「祭りの準備など海賊にやらせればよいものを」
役人Ｂ「うむ カイドウ様には頭が上がらなかったが」
「近頃は前にもまして臆病になっておられる」
役人「ぎゃはは！違いねェ…ん？」
役人Ｂ「どうした？」
役人「いや…いまそこで何か」
ヒュッ
ズバァァァッ
役人「ぎゃああああっ！！」
役人Ｂ「！！？」
編笠の男「……」
役人Ｂ「何者だ！？」
編笠の男「……6人目」
役人Ｂ「貴様…！もしや噂の辻斬り…」
ブシュゥゥッ
役人Ｂ「ぐわぁぁっ…！！」
編笠の男「………7人目」
■花の都
町人「あっちだ急げ～～！！」
「何が始まるって！？」
「見せしめだ！今日はいってェどんな奴だ！？」
ガヤガヤ
縛られているルフィとキッド
役人「この者たち…！カイドウ様への反逆と言う大罪を犯したゆえ！」
「これより拷問を行う！」
「逆らうものはこうなるからよく覚えておけ！！」
ルフィ「……」
キッド「……」
役人（本当に大丈夫なのか？）
部下（へっへっへ 奴ら3日3晩飯も与えてねェ…！）
（もう衰弱しきってるはずでさァ）
役人「まずは貴様だ！名を申せ！」
ルフィ「おれはルフィ かい…ルフィ太郎だ」
役人「ルフィ太郎！貴様はこれより牛裂きの刑に処する！」
牛「モ…モォォー」
ルフィ「…ん？なんだ？やめろォ！」
手足それぞれに四匹の牛が繋がれているルフィ
町人「牛裂きかァ こりゃ命はねェな」
「イキの良さそうな若者なのに だるまになっちまうよ」
ウソップ（ルフィ……マジで捕まってやがる）
役人「行けェっ！！！」
バチィン
牛「モーー！！」
ドドドドドド
四方に飛び出していく牛たち
ルフィ「……！」
ビョーーーーーン
町人「えェーーーーーー！！！！」
ルフィ「………」
町人「なんだアイツ！！」
「腕や足が…伸びてる！？」
「妖怪か！忍術か…！？あんなもの見たことねェ！！」
ルフィ「ゴムゴムのォ…」
牛「モ…モ…？」
ドドドドド
ルフィ「ザブトン！！」
ギュィィィィィン
牛「モ”…モ”ォォォッ！！」
バキィィッ！！
町人「！！！」
牛「………」
ルフィ「あ～腹減った…こいつら食いてェな」
役人「…ぐっ！」
「ならばこれだ！くすぐりの刑！」
部下「はっ」
こちょこちょこちょ
ルフィ「あーーっひゃっひゃっひゃ！！」
「ひゃっひゃっやめてくれェ～～～！！！」
役人「フン…！次は貴様だ！罪人「キッド兵衛」！」
キッド「……」
役人「貴様は蛇攻めの刑だ！」
どん！
町人「まさか…！あんな大量の蛇が入った樽の中に…！？」
「あの若造！毒でかみ殺されちまう！」
蛇「キー…キー」
キッド「‥…」
「……ボルテックス」
ゴゴゴゴ
役人「なんだ？おれの刀が勝手に…！」
「おれのもだ！いったいどうなってやがる！？」
パラ パラパラ
ヒュッ
ドスッ ドスドスッ
町人「きゃああああっ！！」
「樽に…刀が突き刺さってやがる」
「あいつ…何で平気なんだ！？」
蛇「キ…ギー」
キッド「……」
血まみれでもがいている蛇たち
役人「フン…これくらいで終わったと思うなよ 拷問はまだまだ続くぞ」
町人「どうなってんだ今日の奴らは！」
「地獄の拷問なのに…全く堪えてねェ」
ルフィ「あっひゃっひゃっひゃ！！」
キッド「………」
■花の都 とある道中
町人「また辻斬りが出たらしい」
「怖いわねェ 今月で4人目よ」
お菊「……？」
町人「なんでも犯人は編笠を被った男で」
「役人が言うには鎖鎌（くさりがま）を使って殺されてるそうさ」
「物騒なこった…あんたも気を付けなよ」
お菊「編笠…鎖鎌…まさか」
錦えもん「おーい！お菊！」
お菊「錦えもんさん！」
錦えもん「聞いてくれ…今しがた阿修羅童子を見つけたのだが…」
「現在盗賊になっておるらしく 話しを付けにいかねばと」
お菊「私もさっき噂を聞きました」
「編笠に鎖鎌を使う辻斬りが最近出ているそうです」
錦えもん「編笠に鎖鎌…！もしや傳ジローか！？」
お菊「ええ恐らく…ただ居場所までは」
町人「おーーーーーい！！辻斬りがでたぞォ！」
錦えもん＆お菊「！！」
錦えもん「おぬし！それは誠にござるか！？」
町人「え！えェ…なんでも役人が襲われたが」
「近くにいた片目に刀を三本持った浪人が助けに入ったとか」
錦えもん＆お菊「えェ…！！！」
■とある川のそばの脇道
役人「ハァ…ハァ…！危なかった」
ゴゴゴゴゴ
ゾロ「…誰だお前？…かなり強ェな」
編笠の男「おぬしも…なにゆえその男をかばう？」
ゾロ「あァ 団子おごってくれたからな」
編笠の男「私怨はないが…おぬしには死んでもらう」
ゾロ「……へェ どうかな？」
■ゾロvs傳ジロー 戦いの行方は…！？
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