■ワノ国 とある屋敷
役人「しかしバカな奴らだ!!」
「いくら積んだところで 親分が小紫を手放すなんてありえねェってのに」
部下「どうしてですかい?」
役人「知らねェのか?」
「実はな 親分がここまで成り上がったのは…」
ガラッ
狂死郎「くだらねェ事を話すな」
役人&子分「狂死郎親分!」
狂死郎「人の出会いとは巡り合わせ」
「おれとあいつの出会いが良かったか悪かったかなんて」
「どうせ死ぬまで分からねェ」
役人「へェ……」
狂死郎「さて…そろそろ宴の時間だ」
「準備はいいか?」
回想
20年前…
子分「すでに花の都は落ち…!博羅町もほぼ制圧状態!!」
「他の組はすでにシノギが無くなってます」
狂死郎「…!」
子分「討ち入りの決断を…!」
「覚悟はできているゆえ」
狂死郎「光月家を滅ぼしてからと言うもの…」
「奴の勢力は日増しに強くなっている」
「それにオロチの元に攻め入っても」
「カイドウとか言う化け物には到底勝てん」
子分「ではどうすれば…!」
ガウ!ガウガウ!
狂死郎「なんだ?」
少女「…!!」
子分「子供…?野犬に襲われてます」
狂死郎「………」
バキィッ
犬「キャイィィン」
少女「…ハァ…ハァ」
狂死郎「なぜこんなところに1人でいる?」
少女「……」
狂死郎「名前は?」
少女「……」
狂死郎「親はいないのか?」
少女「………」
「……コクリ」
子分「この身なり…親を辻斬りにでも殺されたんでしょう」
狂死郎「こいつを連れていけ おれの店で働かせる」
少女「……」
10年後…
小紫「女郎の小紫と申します」
オロチ「噂にたがわぬ!!」
「町一番の美しさとはまさにこのことよ!」
小紫「ありがたきお言葉」
芸者婆さん「小紫は各地の大名がこぞって求婚に来るほどの売れっ子なんですよォ!」
オロチ「なんと!ぜひ今夜…!わしと共に過ごそうぞ小紫!!」
小紫「大変嬉しい申し出でやんすが」
「私と将軍はお会いしたばかりの身…」
「体を重ねるには…せめて私の気持がもう少し溶けてから」
オロチ「ぐぬぬぬぬ!!」
「わかった…!酒をついでくれ」
小紫「はい」
狂死郎(いいな?なるべく引っ張り)
(将軍から大金をせしめるのだ)
小紫(かしこまりました)
回想終わり
狂死郎「今日と言う日まで…あの女には本当に感謝している」
子分「いやァ~親分の可愛がりっぷりと来たら…まるで実の娘のようで」
狂死郎「あァ…だが今日で最後だ」
子分「………」
狂死郎「今夜おれたちは…オロチの首を取る!」
■花の都 とある夜道
ザッ… ザッ…
「今夜はどこの警備で?」
「池田屋でオロチ様の宴があるらしい 花魁や芸者を集めてな」
「何ィ!?わしらから散々税を取り立てておきながら…!」
「月に何度宴をしているのじゃあのバカ殿は!」
「芸者と言えば 新人の「おロビ」と言う女がめっぽう評判がいいらしく…」
ヒュゥゥゥ~~~
「……ん?」
ザシュゥゥッ!
「ぎゃあああっ!!」
「なんだっ!?」
??「……」
「何奴!?」
「貴様まさか…今世間を騒がせている人斬りの…!」
??「フフフ…ウフフフ 血のにおい」
「でやぁぁぁっ!!」
「はぁぁぁっ!!!」
ズバァァッ
ザシュゥゥッ
「ごふっ!!」
「ぐえェェっ!!!」
??「……」
町人「で…!出たーーーー!!人斬り鎌ぞうだぁっ!!」
鎌ぞう「……」
………
鎌ぞう「待っていろ…」
「………オロチ」
■人斬り鎌ぞうの狙いは…!
コメント
体を重ねるって、ワンピースは少年漫画だぞ?