■39年前 花の都
町人「出ていけェー!」
「いくらスキヤキ様の息子でも」
「お前だけは許せねェ!!」
おでん「……」
「あー…うるせェなァ」
ポイッ
町人「うわあああっ!!」
「なんだこりゃ!」
電電虫「窮屈でござる!」
町人「わっ!しゃべった」
おでん「そいつは電電虫にござる」
「この前きた海賊たちからもらった」
町人「海賊!?貴様また海外のものと…」
「この国では犯罪と言うのがわからぬのか!?」
おでん「海外には美味いモンもたくさんある」
「この前食べた海ブタホルモンのスープ」
「ほほがとろける絶品でござったぞ」
町人「……ジュル」
「………はっ!掟違反にござる!」
「奴を捕まえろォー!」
ダダダダダ
おでん「まったく…窮屈にござる」
??「おやめください!」
おでん「!?」
侍「いいじゃねェかおトキ」
「黒炭家の女になれば」
「貧乏暮らしとは一生おさらばよ」
女性にせまっているのは若き日のオロチ
トキ「知ってるんですよ」
「黒炭家はお金がない人に付け込んで」
「金貸しをエサに 高い利子をふんだくる悪徳屋」
オロチ「なんだとォ!?」
トキ「拙者は武士の娘…死んでも黒炭家には行きませぬ!」
オロチ「ぐぬぬぬぬ」
バチッ
トキ「きゃあっ」
ドサッ
オロチ「町娘ごときが逆らいおって!」
「黙っておれの言うことを聞け!」
バキィィィッ
オロチ「ぎゃあああっ!」
おでん「おーおーオロチ」
「女は殴るもんじゃねェぜ」
オロチ「おでん…貴様!」
「さっさとこの町から出ていけ!」
おでん「あいにく拙者」
「この町に惚れた女がおるのでな」
オロチ「…!」
「今日と言う今日は我慢ならぬ」
「この場で貴様を…叩き切る!」
おでん「ふん…やってみるがいい」
……
………
ビシィィィッ
おでん「……」
オロチ「…ぎゃあああっ!」
「服が…!」
服が切られすっぽんぽんになるオロチ
オロチ「くそっ覚えていろ!」
おでん「ふん…」
トキ「あの…助けていただいてありがとうございます」
おでん「いいってことよ」
グゥー
おでん「それより腹が減ったな」
トキ「でしたら うちが団子屋をやっているので」
「ぜひごちそうになって下さい」
おでん「お主…名前は?」
トキ「私ですか?」
「トキと申します」
■花の都 スキヤキ城
家臣「まったくおでん様にも困ったものです」
スキヤキ「奴にも考えがあるのじゃ」
「好きなようにさせておきたいが…」
「掟違反は将軍として黙っておれぬな」
家臣「まったくです!」
「将軍の息子にも関わらず…」
「ヤクザとつるみ 海外のものと接触する始末」
「スキヤキ様からビシっと言ってもらわねば!」
スキヤキ「はて…」
「どうしたものか」
家臣「ところで話は変わりますが…」
「九里でまた窃盗事件が」
スキヤキ「……」
■花の都 とある路地裏
おでん「聞いてくれ親分!」
「海外に閻魔が通じねェ男がいたんだ!」
ヒョウ五郎「また海外か…」
「お前もこりぬ男よ」
おでん「確かニューゲートと名乗ってたが」
「あんな強ェ男はそうそういねェ」
「今度一緒に旅に出る約束をした!」
「実力は親分以上かもしれねェ」
ヒョウ五郎「わしも興味があるが」
「部下たちに示しがつかぬ」
「金目のものや武器があったらもらってこい」
「おれが高く買い取ってやる」
おでん「わかった!」
「おっと時間だ!」
ヒョウ五郎「どうした?」
おでん「ニューゲートたちが」
「港に着く時間だ」
■ワノ国 とある海岸
ビッグマム「なぜわざわざこんな地味な浜辺に?」
白ひげ「ワノ国は鎖国国家だそうだ」
「正面からじゃ入れてくれねェんだと」
カイドウ「揉めたら戦争すりゃいいだろう」
「船長がいりゃすぐにカタが付く」
ビッグマム「ロックス船長は?」
カイドウ「船室で寝てるそうだ」
おでん「お~~~い!!」
白ひげ「おでん!!」
ガシッ
白ひげ「早速だがお前にも協力してもらいたい」
「倒したい海賊団がいる」
おでん「倒したい奴ら?」
白ひげ「あァ ロジャーって男だ」
おでん「ロジャー…?」
■若き日の四皇たち…!!
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