■脱出するおでんの家臣たち!!
オロチの部下「家臣共を逃がすなー!」
「ここで始末しろ!!」
逃げる錦えもんたち。
町民(頑張れ!おでんの家臣たち…)
(くそっ!手助けしたいが…)
(早く逃げてくれ おでんの死を無駄にするな)
町民「どうか彼らを見逃してやってくれ…!」
オロチの部下「邪魔をするな!」
ズバッ
町民「ぐはァっ!」
ドサッ
オロチの部下に斬られ倒れる町民
イヌアラシ「ネコ貴様ァ!!」
バキィッ
ネコマムシ「!!」
イヌアラシ「なぜあの場であんなことを言った!?」
「貴様がオロチを煽らなければ…」
「おでん様は…おでん様は…!」
ネコマムシ「わしのせいじゃと言うのか!?」
「もとはと言えば貴様がおでん様の守りを…!!」
錦えもん「イヌ!ネコ!よせ!!!」
ガンッ!
イヌアラシ「ぐあっ!!」
オロチの部下「捕らえろ!」
錦えもん「…!!」
捕まってしまうイヌアラシとネコマムシ
オロチの部下「逃がすか!」
錦えもん「くっ!!」
ズバァッ!!
オロチの部下「ぐわぁ!!」
錦えもん「ハァ…ハァ…」
【回想】
錦えもん(いいか…釜茹でをまぬがれても)
(オロチがそのまま逃がすとは思えぬ)
菊之丞(おでん様を助けすぐに脱出を…)
錦えもん(バラバラになるやもしれん…)
(みな無事に逃げ…おでん城へ集まろう!)
【回想終わり】
菊之丞「ハァ…ハァ…!」
逃げる錦えもん、雷ぞう、カン十郎、河松、菊之丞、傳ジロー、アシュラ童子
オロチ「くくく…」
「ようやく奴を見せしめにできるわけだ」
「早く死体を上げろ」
オロチの部下「それが…おでんが死んだとたん」
「跡形もなく蒸発してしまい…!」
カイドウ「1000℃近い油じゃ当然だろう」
「体が残ってるほうがおかしい」
オロチ「じゃあ奴は…なぜ生きていたのじゃ…!?」
わああああ
バギィッ
ズドォォン
オロチ「奴らこのまま逃がすわけにはいかん…!」
カイドウ「……」
オロチ「おでん城へ攻め入るぞ!」
「モモの助ともども…光月の血を根絶やしにするのじゃ!」
グツグツ
未だ煮えたぎっている処刑用の釜
■ワノ国 九里 おでん城
錦えもん「ハァ…ハァ…!」
「トキ様ァ!!」
ガラッ
トキ「錦えもん」
「おでんさんは…」
錦えもん「ご立派でした…!」
「拙者たち家臣の命を守って下さり」
「まことにかたじけない所存」
「申し訳ござらぬ…申し訳ござらぬ…!!」
トキ「そう…ブワッ」
錦えもん「こうしてはいられません!」
「すぐに追手が来ます!」
「急いで逃げましょう」
ドガァァン
錦えもん「!!」
トキ「!!」
家臣たち「火の手だァーー!!」
錦えもん「遅かったか…」
ゴォォオオ
■おでん城の外
オロチ「むははは」
「逃げ場のないよう追い込めェ!」
「火攻めにして 焼け死体を民衆の見せしめにしてやるのじゃ!」
火に囲まれているおでん城
■おでん城 とある廊下
ガギィィン
ズバァッ
河松「ハァ…ハァ…完全に囲まれているでござる」
アシュラ童子「早くトキ様を連れて」
「頭山にでも逃げんと」
ズドッ
アシュラ童子「ぐはぁっ!!」
河松「何奴!?」
キング「おれの名はキング」
フワッ
河松「飛んだ?妖術か?」
キング「我は堕天使族 貴様らには理解できぬだろう」
河松「化け物…!!」
■おでん城 とある隠し部屋
錦えもん「ハァ…ハァ…ここまでか」
雷ぞう「何とか隠れることができたが」
カン十郎「見つかるのも時間の問題でござるな」
菊之丞「なんとか脱出を」
アシュラ童子「無理じゃ…城の中も外も囲まれとる」
傳ジロー「見つかってもずっと追い回されるしな」
河松「トキ様だけでも…」
トキ「……みんな」
「お願いしたいことがあるの」
「モモの助と日和の事です」
一同「!?」
………
錦えもん「まさかそんなことが!?」
カン十郎「お言葉ですが…とても信じられませぬ!」
トキ「人は決して過去には戻れないけれど……」
「未来になら行けるのよ…!私は」
「この不思議なトキトキの能力で未来へ未来へと旅をして」
「ついにたどり着いたの……旅の終着点に」
錦えもん「……!!」
「おでん様でございますね」
トキ「ーーだから私はここに残るわ」
錦えもん「そんなこと言わず」
「死ぬならば拙者たちの役目にござります」
雷ぞう「モモの助様と日和を連れて」
「未来へお逃げくださいまし」
トキ「モモの助に必要なのはもう私ではないわ」
「時間がないわ モモの助を会わせてやってね」
「20年後起こる大きな戦いの…戦士たちに」
錦えもん「トキさまァーーーー!!!!」
パァァ
一同「!!」
ピカッ
…………
………
……
パチッ
錦えもん「……ハッ」
「……!?」
隣に寝ているモモの助、カン十郎、雷ぞう、菊之丞
錦えもん「ここは…どこでござる?」
「いったい…どうなっているのでござる!!?」
べべん!!
錦えもんたちがいたのは、現在の荒れ果てたワノ君の九里
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