■赤鞘九人侍…出撃!!
ザッ ザッ
傳ジロー「いよいよだな」
錦えもん「だがおでん様…!」
「戦いの前に一つ聞きたいことが」
おでん「?」
錦えもん「オロチやカイドウとの間に何があったのです?」
「いったいなぜ5年もの間…あんな無様な姿をさらす必要があったのですか!?」
おでん「下らねェことを聞くな」
「今は…決戦に集中するのだ」
「敵は我らの想像を超える怪物…ただものではない!!」」
錦えもん「しかし!」
「もし我々が負けた場合…」
「このままでは光月家は」
「ただの笑いものになってしまいます!」
おでん「おれは笑いものになっても構わねェ」
錦えもん「しかし…たとえ負けても語り部は生きる所存」
「真実を知る者がいなければ」
「モモの助様や日和様はどうなるのです?」
「子供たちに笑われて生きろと言うのですか!」
おでん「……」
■花の都 オロチ城
べべん!!
オロチ城の前に付いたおでんと赤鞘九人男
家臣「オロチ様!」
オロチ「!?」
家臣「城の前に…おでんとその家臣たちが!」
オロチ「やはり来たか…!」
「だが…わしの思惑通りじゃ」
オロチ城 城の前
クイーン「よく来たな」
おでん「?」
クイーン「おれはカイドウ様の部下」
「疫災のクイーンってモンだ」
おでん「……」
クイーン「聞いて驚くな」
「おでん城には今 おれ達の部下が攻め込んでいる」
錦えもん「なにっ!」
カン十郎「まさか!?」
クイーン「貴様の部下はもちろん」
「大切な妻や子供も皆殺しよ」
「さっさと戻らねェと……」
ズバァッ
クイーン「えっ…!!」
「ぐはぁっ!!」
ドサッ
おでん「!!」
クイーン「なん…だと…」
錦えもん「おでん様!」
イヌアラシ「おでん様!すぐ城に戻りましょう!」
おでん「忘れるな!」
「我らの目的はカイドウの首一つ!!」
「そう元から決めたはずでござる!」
一同「!!?」
おでん「ここで引き返せば同じことの繰り返し」
「トキも弱い女ではござらぬ」
「カイドウを討つまで突き進むのみ!!」
一同「うおおおおおお!!!」
クイーン「野郎…」
「おい聞こえるかジャック」
「奴ら城には戻らねェ」
「おでん城全員…皆殺しにしろ!」
電電虫でジャックと電話しているクイーン
ドドドドドド
オロチ城の敵を倒し、突き進んでいくおでんたち
オロチ「来たか…おでん!」
おでん「約束を…破ったなオロチ」
「貴様を…そしてカイドウを…」
「今日この手で討つ!!」
カイドウ「来たか…」
「光月おでん」
ガバッ
おでん「!!」
錦えもん「あれが…」
雷ぞう「カイドウ…」
おでん「……」
【回想】
5年前…
会話しているオロチとおでん
オロチ「カイドウの海賊団は…」
「この国にすでに複数入り込んでいる」
「見ろ…窓の外を」
おでん「なっ…!」
ゴゴゴゴゴゴ
城の外を見ると、巨大な龍になったカイドウがこっちを覗いている
オロチ「奴らはこの国に漂着した海賊団」
「船は壊れているが…ある目的で同盟を組むことになった」
「こいつらはわしの言う事ならなんでも聞く」
「見ておれ」
ヒュッ
グサッ
矢が放たれ、倒れる町の住民2人
オロチ「その気になれば…」
「国民全員を殺すことさえできる」
「わかるか?」
ゴゴゴゴゴゴ
カイドウ「……」
おでん「……!!」
おでんを睨みつける龍のカイドウ
おでん「どうしろと言うのだ?」
オロチ「5年だ」
おでん「?」
オロチ「5年間わしの言うことを聞け」
「そうすれば船を完成させ」
「カイドウたちは海外へ帰らせる」
「これは武士の…約束じゃ」
「わかるな?」
おでん「5年だな!」
「…わかった」
【回想終わり】
おでん「……!!」
「…カイドウ」
「ようやく手の届くところに来たな」
カイドウ「?」
おでん(これで全てが変わる)
(このおれの運命…)
(ワノ国の運命…)
(モモの助の運命…)
(そして…世界の運命も…)
ダダダッ
カイドウに斬りかかるおでん
おでん「!!」
カイドウ「…!!」
おでん「食らえ!カイドウ!!」
「大墾(だいこん)……」
ギラッ
カイドウ「……」
「無明(むみょう)招雷(しょうらい)!!!」
おでん「!!」
ドガァァァァン!!
おでん「ぐわぁぁーーっ!!」
ガラ ガラ
一同「おでん様ァーー!!」
■一撃必殺の…攻撃!!
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